そう言われることがあります。
正直に言うと、私は「骨盤がズレる」「骨盤が歪む」という話を、そのままは信じていません。
骨盤の前側のつなぎ目は、非常に強固に繋がっています。 後ろ側の関節も、動く幅はごくわずかで、1.8ミリほど、とも言われています。
それを手で押して、元の位置に戻す。 その説明には、少し無理があると思っています。
ただし、出産の前後は例外です。 ホルモンの影響で、一時的に緩みやすくなることが知られています。
そのうえで。 「傾いて見える」ことは、実際にあります。
筋肉の左右差、体の使い方。 生まれつきの股関節の形や、大きなケガのあとで、脚の長さに差が出ることもあります。
正直に言えば、後者は私の領域ではありません。 そこは、医療機関で診てもらうべきものです。
私が対応できるのは、筋肉の左右差、前後差。 ここが強く出ると、腰だけではなく、体全体の不調につながる可能性があります。
使えていない場所をかばうから、不調が出る。
筋肉由来のものであれば、一時的に、ある程度は揃えられます。 でも、すぐ戻ります。
だから私は、こうお伝えしています。
戻らないようにしようとするよりも、戻る前提で。 自分で自分の癖を知って、自分でコントロールする。 その方法を、一緒に考えていきたいと思っています。
治らない、と遠回しに言っているようなものかもしれません。 それでも、これが私なりの誠実さだと思っています。
骨盤の歪みについては、こちらのページでも詳しくご説明しています。
同じように「してほしい」と言われることの多いポキポキ鳴らす施術については、「ポキポキ、鳴らさないんですか?」でお話ししています。