体幹が大事、とはよく言われます。
でも、実際にお客さんの体に触れていて思うのは、 そもそも「使っている感覚」が、わからない方がとても多い、ということです。
力がない、という話ではありません。 どこにどう力が入っていれば体幹を使っていることになるのか。 その感覚が、抜けてしまっている。
思っている以上に、多いです。
なぜか。 現代の生活が、そうさせているのではないかと思っています。
椅子が背中を支えてくれる。移動は車で、歩く距離は短い。 自分の体幹で自分を支える場面が、そもそも少ない。 使わない感覚は、薄れていきます。
そして、感覚がないまま体幹が働かないでいると、 支える仕事は、どこかに回されます。
腰から背中が、体を起こし続ける。 ももの前やふくらはぎが、代わりに踏ん張り続ける。
使えていない場所をかばうから、不調が出る。
だから、最初にやることは、鍛えることではないと思っています。
まずは、お腹を使う感覚を、身につけること。 ここが、いちばん大事です。
「じゃあ腹筋すればいいんでしょ」と上体起こしをたくさんやっても、 感覚がないままだと、結局ももの前に入ってしまいがちです。 量より、どこを使っているか。
では、感覚は、どうやって身につけるのか。
まずは、呼吸からです。 息を深く入れられるようになると、 お腹を使っている感覚が、少しずつつかめてきます。
地味です。 でも、ここが本当に大事だと思っています。
繰り返す腰痛でコルセットが手放せない、という方にも、 同じことをお伝えしています。
体幹を意識したことがない、という方は、 自分の体が今どこで支えているのか、一度確かめてみてください。
うまくいかないときに、思い出してもらえれば十分です。